ギターリサイタルのお知らせ

Nakabayashi縮小

2月25日(水)20時より、著名ギタリスト中林氏のギターリサイタルが開かれます。
スペイン語でのご予約は5659-0439
日本語でのご予約は044-55-5193-8603(Marimo Sugawaraさん)まで。

チケット:150ペソ
場所:1a Cda. de Belisario Dominguez 18-2, Col Del Carmen,
C.P.04100 México D.F.
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テーマ : メキシコ
ジャンル : 海外情報

エル・ヘイセル温泉への道

トラントンゴからイスミキルパンへの道のりは約1時間。何度か往復する機会があった為に、近道にも精通し、15分程短縮出来るようになった。沿道の雑貨屋の光景で特徴的なのは、ガソリンをポリタンクで売っていることだ。つい最近までガソリンスタンドが皆無だった為に、トラントンゴやカルドナル方面の住民は給油の為に片道1時間かけてイスミキルパンへ行くのが馬鹿馬鹿しいので、ここいらで買いたい。という需要によってこんな店が増えたそうだ。ちょっと無防備で危険に見えるが、背に腹は変えられないのだろう。

イスミ_convert_20090218131236

イスミキルパンから85号線を西へ。町をはずれて10分程で右はロス・マルモレス国立公園を通って、シウダ・バジェスへ至る85号線が続き、左へ進むとウィチャパン、サン・ファン・デル・リオ方面への45号線に分かれる。エル・ヘイセルへは左の道を進むが、先に以前から視察したいと思っていたシマパンを目指した。シマパンは本格派SPAを完備したホテルがあるのだが、町自体は道もボコボコで特に紹介すべきアトラクションもなかったことを確認出来たに留まる。ただ、そこに至るサボテンの荒野を通る道中は、カーステレオで流していたボブ・ディランに実にマッチしていて、トゥーラ川にかかったタスキージョという橋の袂から見た、「これがメキシコだろ~」と言わんばかりの光景が印象的だった。

シマパン_convert_20090218140732

さて、本題に戻ってエル・ヘイセルを目指す。分岐点から45号線をウィチャパンまでひた走ること約40分、ウィチャパンの市内に入らずにテコサウトラ方面の標識に従い右折する。しばらく走るとサボテンとテーブルマウンテンの光景が広がるサン・フランシスコという集落に着く。

サン・フランシスコでは道は直進と左折のみの交差点があり、左折はテキスキアパン方面、直進はテコサウトラ方面と表記されているので、私はそのまま真っ直ぐ進んだが、メキシコシティからの最短コースでエル・ヘイセルを目指す場合、ケレタロへの高速道路をサン・ファンデル・リオで降り、テキスキアパンを経て、このサン・フランシスコで左折してエル・ヘイセルを目指すのが最も単純で間違い難いルートと思われる。

サン・フランシスコを過ぎて約20分でエル・ヘイセルに到着。
エル・ヘイセルを直訳すれば間欠泉。ストレート1本勝負といったネーミングだ。

ヘイセル_convert_20090218120828

サボテンの荒野に椰子で葺いたパラパの屋根を見ながら、山を下ると駐車場。入口の手前にパラパのレストランがある。手書きの看板にはバルバコア1キロ180ペソとあるのが嬉しい。イダルゴ州民は本当にバルバコア好きだ。入場後にレストランへ行ったり、駐車場へ戻るには、入口で手の甲にスタンプを押して貰っておけば再入場出来るシステムになっている。

入場料70ペソ。3歳以下は無料。
施設は旧いエリア、新しいエリアの2つに分かれている。

まず、旧いエリアから、入ってすぐの建物の裏側と、旧いプール施設の奥に2箇所の着替え場所がある。この建物は宿泊施設のようだが、ツイン250ペソという料金から内容は推して知るべしと言える。マッサージ室もあるようで、年配のご婦人が並んで待っていた。

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建物とプールの間にキャンプサイトがあって、幾つものテントが張られている(キャンプは80ペソ)。ここに泊まっておけば、一晩中でもプールや風呂に入れるらしい。

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大きめのプールは水温は30度もないくらいだが、その奥に4つほど並んだ小さめのプール(浴槽と呼ぶには大きい)は、右から60度、40度ぐらいで中で石鹸を使っても良いもの、40度ぐらいで石鹸を使ってはいけないもの等がある。60度なんて誰も入っていないし、猫肌の私は手を入れただけで戦意喪失するぐらい熱かった。

ヘイセル_convert_20090218121120

そこから5-6段の階段を登ると、間欠泉の湯煙がもうもうと噴出する一角があり、天然のスチームバスを楽しむ人たちの為のプラットフォームのようになっていて、各自サボテンの屹立するハゲ山を背景に、思い思いに白い蒸気の中に佇んでいる。なかなか不思議な趣のある風景。その下には熱くて小さい石鹸を使ってよいプールがある。

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ともかく95度の間欠泉は凄い勢いで蒸気が噴出し、硫黄の匂いも漂ってくる。


新しいエリアへ少し坂を登ってアクセスする。

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山の斜面を利用して数段に分けて造られた大きさも温度も異なるプールがあり、周囲に無造作に配置されたパラパの下で、家族で食事をしたり、談笑したりしている。

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カフェテリア、意味不明の吊り橋、ウォータースライダーなどがあって、子供たちは楽しそうだ。

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こちらのプールは通常の水温より若干暖かい程度で基本的に熱くない。日曜だったので、新しいエリアはけっこうな人手でパラパの確保が大変そうでもあった。ゆったり熱い湯に入りたい方は週末にキャンプか付属のロッジ(カバーニャ1300ペソ)を確保してもいいし、設備的な面で不安な方はテキスキアパンのきちんとしたホテルに泊まって翌朝早く来るのがいいのではないか。

旧いエリアは鄙びた湯治場のような雰囲気で、新しいエリアはウォーターパークの様相を呈している。この対照(ギャップ)が、子供も大人も楽しめる温泉地エル・ヘイセルが目指しているものではないだろうか。あくまでファミリー志向のように映るけれど、暑く乾燥した太陽の下、サボテンの大地を見ながら天然スチーム風呂で汗を流すのがエル・ヘイセルの醍醐味と言えそうだ。

メキシコシティへの帰路はサン・フランシスコからテキスキアパン方面へ左折、時折トペのある田舎道を道なりに行けばテキスキアパンへ到着。大きい道に出たら、これが120号線なので左折(2月現在この辺りは工事中の為、右折してUターンする感じ)してサン・ファン・デル・リオへ。サン・ファンまで1時間弱。ここから高速道路でメキシコシティを目指す。途中料金所2回(60+60=120ペソ)。片道の所要時間は3時間弱。

よかったらご家族・ご友人と遊びに行ってみてください。


mc

日墨交流400年祭開幕式・「連邦下院日本週間」開催のお知らせ

今年2009年は、日墨交流400周年の年です。

さかのぼること400年前の1609年9月、太平洋を東航中のサンフランシスコ号が上総沖の御宿で座礁し、息絶え絶えの遭難者を海女さんたちが救出したそうです。
海女さんは彼らに衣服を与え、食物を惜しみなく提供し、
献身的な介護のおかげで、乗組員総数376人のうち、317人が救助されました。

このような史実もあって、メキシコ人はとても親日家なのだとか。

海女さんたちの優しさがあって、今の日墨の交流関係があるんですね。
もし、同じ状況でみんながしらんぷりをしていたら・・・
歴史は大きくかわっていたと思うと怖いですね。

さて、記念すべきこの400周年をお祝いするイベントが2月24日から行われます。
詳細は以下の通り。


日墨交流400年祭

日時:2月24日(火)~27日(金)
場所:連邦下院 (Palacio Legislativo de San Lazaro Av. Congreso de la Union66, Col. El Parque)

2月24日(火)のプログラム:
 12:00~ (Vestibulo principal del Edificio A) 日墨交流400年祭開幕式、「日墨交流史」及び「日本のお祭り」展示開会式, (簡単な乾杯もあります)
 13:00~ (Auditorio Norte) 講演会 大垣貴志郎京都外国語大学教授による日墨交流史及び今後の日墨関係に関する講演


メキシコと日本が繋がったこのおめでたい出来事を、みなさんでお祝いしましょう!

テーマ : メキシコ
ジャンル : 海外情報

メキシコのアート&デザインバザー!

オフィスの近くにあるメキシコ公園で
とーーーってもステキなイベントに
遭遇してしまいました。

セミプロの子達がオリジナルデザインで、手作りの
小物や洋服、靴、アクセサリーなどを売っているのです!
その名も、そのままずばり
fusion bazar de arte y diseño.
http://www.proyectofusion.com.mx
今年でもう5年目になるようです。


ぜーーんぶメキシコ製品です。

メキシコでこんなにオリジナリティーがあって
安くって、カワイイもの達に出合えたのは久々!
と、大興奮。いろんな人に電話しちゃいました。

いやね、同じコンセプトでいろいろあると思うのですが。
インディヘナの人たちが作る民芸品だって、
あとは道端でアクセサリー売っている人たちのも
ステキなんですが。

今回のイベントに参加してた人たちは、もっと
現代的なもので、そしてとっても個性的!

大学で美術をやってたので、こーいうのに
とーーーっても弱いのです。

応援したくなります。

作り手とおしゃべりしながら、値切ったりしないで
買います。その人たちの顔を思い浮かべながら大切に
着たり使ったりします。

少ない給料を握り締めて、どきどきしながら
購入しました。

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この子はアメリカ人だけど、同じくカメラマンの彼氏と一緒に写真を撮って、それをキャンバスやプレートにプリントしたりして売っています。
名前はMichelle Westholm
www.mwestholm.com

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写真はね、それほどすごいものじゃないんですけど、このパネルに陶器のような加工をしたのがすっごくいいです。そして、壁とかモチーフが好みです。この3枚を部屋に飾るつもりです。1枚150ペソだったのですが、ほかと組み合わせて5枚で迷ってると、5枚も買ってくれるなら500ペソでいいと。よし、決まり!

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こっちの2枚はちょっと小さめ。化粧品回りのコーナーに飾るか、ほかと組み合わせるかは未定です。

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お次はカバンを作っている彼女。リボンをモチーフにかなり独創的で手の込んだ仕事をしています。
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いろいろすっごく迷ったのですが、便利そうなこちらに。太いリボンでぎゅっと絞って使えます。250ペソ。conicaというブランド名だとか。
www.myspace.com/cosas_chula

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これはアルゼンチン人のすっごい美人Vaneza Moskeyraが作っているオリジナルブランドですが、すっごいキュートです。ちっちゃな試着室もありました。このスカートはウエストを自由に調節できるもの。ホントはジャケットが欲しかったのですが、サイズが合いませんでした。250ペソ。

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こちらも手作りのお財布でたった70ペソ。表のレザーも中身の色もぜーんぶ組み合わせが違うのが30点くらいありました。ものすごく若い子が作ってます。

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内側はこんな感じ。散々迷ってこれに決定。この子はほかにもカバンやコートやジャケットを作っていて、どれも個性的ながらお手頃価格でした。

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最後はタンクトップ。全部柄が違いました。たったの150ペソ! ほかにもキュートなスカートがいっぱいありました。こちらもかなり若い子が絵を描いて作ってます。

ほかにも、オリジナルのブーツだとか、アクセサリーだとかも盛りだくさん。最後の1ペソまで使ってきました…。もう5月まで買い物しません…。

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土曜日と日曜日もやっていますので、ぜひ!!
どれも1点ものばかりなので、早く行かないと
無くなっちゃいますよ!

2/3金~土
12時~20時
Parque Mexico
Av. Michoacan y Av. Mexico Colonia Condesa, Mexico D.F.

自分が買ったもの自慢みたいになってしまいましたが。。。
文・撮影/Mie

テーマ : メキシコ
ジャンル : 海外情報

モナルカ蝶の聖地「シエラ・チンクア」を歩く

2008年に新規登録されたメキシコ29番目の世界遺産、ミチョアカン州モナルカ蝶生物圏保護区へのプライベートツアーのお客様に同行させて戴いたレポートです。


メキシコシティからの行き方は概ね2通り。今回はお客様のご了承を戴いて、行き、帰りを別ルートを使うことにした。

往路に利用したのは、メキシコシティ~トルーカまではサンタフェを通って行くお馴染みの有料道路(Autopista)を利用、最近高速料金が50から53ペソに上がった。メキシコシティを出る際の有料道路は東のプエブラ方面、西のトルーカ、南のクエルナバカ方面、北のケレタロ方面、北東のパチューカ方面などがメインだが、北の2方向以外の東・西・南はどれも同じような峠越えの山道で、トレスマリアスやマルケッサのように途中に食事や休憩に適した食堂が集まる場所があって、自分の旅行であれば朝食に立ち寄るのが習慣化しているのだが、こんな場所を通って行くだけでもこれから出て旅に出るのだという気にさせられる。

さて、トルーカの手前レルマでお客様の同僚の方々が合流し、車はバジェ・デ・ブラボーとシタクアロ方面のバイパス(Libramiento)に入る。これはトルーカ市内に入る前に右方向に入る標識があるし、途中までグアダラハラ・モレーリア方面への有料道路と同じ道を走るので、見落とすことは少ないと思われる。これをしばらく走るとシタクアロ方面は直進、グアダラハラ方面は右に折れることになるので、ここを直進してミチョアカン州シタクアロを目指す。途中料金所は3回39+55+20ペソの合計114ペソ+メキシコからトルーカまでの53ペソで片道167ペソとなる。アバウトだがメキシコシティから約160キロを2時間前後でシタクアロに着ける見当でいい。

シタクアロで有料道路を降りる。右に折れてすぐに街道に出るT字路に当るので、これを左折。これが道なりに行けばシタクアロ市内の東側を縫うように北上する国道15号線である。標識ではシウダ・イダルゴ方面に向かっていれば間違いない。シタクアロは以前仕事で来たことがあるが、近郊にあるサン・フェリペ・デ・ロス・アルサティという遺跡で、管理人すら居ないピラミッドに登ったのを思い出す。遺跡は時代的にはアステカと同年代。アステカに追放されたマトランツィンカという一少部族が、当時アステカと敵対関係にあったタラスコ族に接近し、この地への定住の代わりに、アステカからの防壁として今のメキシコシティ方面とタラスコ族の本拠地ミチョアカンの中間のこの地の防衛を担ったという歴史があるらしい。

脱線はともかく、モナルカ蝶の聖地を目指す。シタクアロを出て15分程で本道から右に逸れ、オカンポ、アンガンゲオ方面に向かう。ここは蝶々の絵の入った標識や看板が幾つか出てくるので、見逃すことのほうが珍しいだろう。この分岐点から約30キロ程の山道を登っていく感じでアンガンゲオに至る。途中のオカンポでもモナルカ蝶保護区「エル・ロサリオ」へのアクセスが出てくるが、今回は「エル・ロサリオ」でなく、「シエラ・チンクア」を見学して戴きたかったので、オカンポはスルーし、アンガンゲオまで道なりに進む。

アンガンゲオの町に着くと、子供達が保護区の入口がわからない人の為にガイドをする為に待っている。しかし、これは入口まで付き合ってくれるだけで、一緒に保護区内を歩いたり、付近の説明したりする訳ではないので、私は挨拶代わりに雇うけれど、必要ないと言えば、案内がなくても全然問題ない。私たちの車に乗り込んだのはジョバンニ君。小学校低学年に見える。

「シエラ・チンクア」へ行くにはアンガンゲオの中心を通る1本道を真っ直ぐ抜け、町を出てしばらく山道を道なりに行けば、左手に「モナルカ聖地シエラ・チンクア」の看板が現れ、入口で車両1台につき30ペソの駐車代金を支払い、そのまま進んでいくと駐車場、トイレ、軽食を供する簡易食堂などが見えてくる。メキシコシティから3時間強で到着した。

誰も喫煙者の居ないお客様のトイレ休憩中に煙草を1本吸う。保護区内に入ってしまうと禁煙なので、しばしの喫煙ラスト・チャンスなのだ。食堂の呼び込みにおばさんや娘たちが声を掛けてくる。「朝ごはんは済んだの?」「帰りにウチの店で食べていって」という具合。適当に相槌を打ちながら、入口へ向かう。大人1枚30ペソの入場料を支払い保護区内へ。入口には現地のガイドたちが手持ち無沙汰に客待ちしている。私たちのグループはビセンテという口髭、ソンブレロ、派手なプリントシャツ、ジーンズといったメキシコの田舎で良く出会うアンちゃんスタイルの男に案内して貰う。本来ならウェスタン・ブーツなのだろうが、埃だらけの山道にブーツは適していないのだろう、底の低いラバーソールの古い革靴を履いていた。山へ向かって歩き始める。空は碧く、森は緑が濃い。

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ガイドのビセンテ曰く山中にあるモナルカ蝶の聖地へは、徒歩では約1時間20~30分、馬を使うと約40分とのこと。徒歩のルートと馬のルートは基本的に違うらしい。馬は往復で150ペソ、片道だけでも利用出来るし、その場合は75ペソとなる。私たちのグループは行きは徒歩にチャレンジ、帰りに馬を使うことになった。結果論だが、この選択は悪くないと思われた。行きに馬を使ってしまうと、聖地に着いた際の「ありがたみ」が違う。苦労して山道を上り下りしたことが、大自然の驚異に接する感動とか、達成感に付加価値を与えるという効果に関しては、山を降りた後、代表のH氏はじめ、お客様みなさん同様のコメントをしてくれていた。モナルカ蝶ツアーの存在意義はここいらかも知れないと思う。

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徒歩のルートは登って下ってを2度程繰り返すが、徒歩でも別のコースがあるようで、メキシコの若者たちは我々を追い抜き、短いルートを取ると言う。高度に慣れていないお客様の為に、比較的起伏の激しくないルートをビセンテが選んでくれ、若干の遠回りでもそれに従っていく。海抜3000m前後の高度を歩いているのだ。時折ミラドール(見晴らし台)と称して、風光明媚な箇所で小休止が出来るし、色とりどりの高山植物など珍しく、歩いていて厭きは来ない。それでも最初の30分は蝶々など飛んでる気配すらない。お客様のT氏が「本当に蝶々いっぱいいるんですよね?」と心配そうに確認なさるが、やがて唐綿に群がるモナルカ蝶が増える毎に、ご心配は霧消していったようだ。

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唐綿という花は英語名はmilkweed。熱帯アメリカ原産のががいも科の花で、日本へは江戸時代に伝わり、種に白い綿毛がつく為に、日本では外来種の綿という意味で「唐綿」と呼ばれるらしい。花には白いもの、黄色いものがあり、モナルカ蝶は好んでこの花の蜜を吸っている。というより、この花しか興味がないのだという。傷をつけると白い液が出るこの植物に含まれるアルカロイド(麻薬成分)を体内に蓄積することで、鳥などの外敵がモナルカを食すると毒素で吐き出し、モナルカを捕獲しなくなるという自衛本能からの理由である。

北米から最長4000kmもの旅をしてくる驚異の蝶々として知られるモナルカだが、それは実力だけでなく、先祖代々続くドーピングの賜物なのかも知れない。お相撲さんが弛緩剤の大麻をやるのは彼らの職業にプラスになりそうにないドーピングだが、モナルカ蝶の驚異の持久力は覚醒剤としての唐綿と関係があってもおかしくないと思われてならない。

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徒歩で戻る米国人の家族らしいグループとすれ違う。米国在住のS氏が流暢な英語で「バタフライはいっぱい居たかい?」と訊くと、大変満足そうに「無茶苦茶居たよ」という返事。頭上には先ほどからかなりの数のモナルカが舞っている。いよいよ聖地が近づいているのだ。

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メキシコ西部ミチョアカン州シエラ・チンクアのモナルカ蝶聖地。蝶の羽ばたく音まで聞こえる静寂の中で、我々を含む外国人、メキシコ人の見学者が併せて30名程いただろうか、高い樅の木の茂る2つの斜面の谷間になった場所で、多くの蝶が風に乗って同一方向に飛び廻る様子を眺める。「どうしてここなのか?」「2度と来ないかも知れないけれど、自分はここにモナルカ蝶に会いに来たのだ」…見学者の各自がどういった感想を持つかは自由だし、そんなことはモナルカ蝶にはどうでもいいのだろう。悠然と風に乗って眼前を飛び去っていくばかり。写真撮影も後廻しで、しばし言葉も発せずに風の斜面に佇む。

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聖地では30分程を過し、帰りはみなさん馬を使って戻られた。私はガイドのビセンテを真似て、徒歩で近道を戻ることにしたが、これが大変な上り坂だった。死んだ蝶々が地面に散見出来たが、彼らは子孫を残して、意義ある一生を終えたのだろう。独り者の私がこの程度の急坂で参っている場合ではないのだ。と、自分を鼓舞しながらヘトヘトで坂を上り終えると、ミラドール・カサ・デル・ハポネス(日本人の家の見晴らし台)という場所に出た。なんと以前に日本の研究者が蝶の生態の研究の為に、この山奥の不便極まる小さな家に住み込んでいたらしい。凄い情熱だと感心してしまう。

何時の間にかお客様たちは馬で悠々と私を追い抜いていった。

お客様たちはボックスランチを用意されていたので、車中で食べることになり、運転手は待っている間に昼食を済ませていたので、私だけ帰りしなに簡易食堂でケサディージャを詰め込んだ。みなさんもビールなどお付き合いしてくださったばかりか、ご馳走になってしまい恐縮する。ともあれ無事故でモナルカ聖地見学を終えることが出来た。

復路は、アンガンゲオから北上、ミチョアカン州のプエブロ・マヒコのトラプハウアを経て、グアダラハラ~トルーカ間の高速道路に出るまでに約1時間。料金所は3箇所32+28+28ペソ=88+トルーカ~メキシコシティの53ペソで合計141ペソ。往路より若干安く、途中トイレ休憩や給油などした割に、所要時間はほとんど変わらなかったが、このルートは高速道路までの標識が明確でなく、道を間違える、迷い易いというリスクが往路のルートに比べて高いように映った。

ともあれ、お客様の雰囲気も良く、大人だけのモナルカ蝶ツアーには「エル・ロサリオ」より「シエラ・チンクア」のほうが適しているのではないかと再確認出来たし、オペレーターとしていい勉強になった。同行させて戴いたN社の皆さんに深く感謝したい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回は極力ダラダラとした何時もの自分本意な感想文でなく、自分で運転して行ってみようという方の参考になるようなレポートとするべく試みたが、いかんせん文章を簡潔にする技能が不足しているので、長くなってしまい申し訳ございません。


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mc

Super fiesta 400日墨交流400年―その9―「ビベロ伯爵の日本女性観」

Super fiesta 400
日墨交流400年―その9―
「ビベロ伯爵の日本女性観」
                           
田中 都紀代、UNAM大学

前号では、ビベロ伯爵の辛口日本男性観を紹介したが、日本女性観はどうであろうか。これが、男性観とは一転して、好感度抜群なのである。それもその筈、日本女性は、ビベロ伯爵一行の命の恩人なのである。1609年、千葉県御宿に漂着した彼たちは、日本女性の献身的行為で一命をとりとめた。彼の「日本見聞記」から、その様子を抜粋してみよう。

「彼らは私達のことを気の毒に思ってくれ、女たちは泣き出すほどであった。日本人は非常に同情心が強いようだ。そして、女たちは、夫の服を私たちに貸してくれた。それは『キモノ』といって、綿でできたものだった。女たちは実に気前良く、私たちにその着物をあてがってくれた」

「彼らの食料である米、大根や茄子などの野菜のほか、村の浜では漁ができないにもかかわらず、魚までしばしばふるまってくれた」とある。この行為から、後日《この村の女達は、自分の体温で、漂流者を直接暖め、救出した》という一段と飛躍した美談??が生まれたほどだから、ビベロ伯爵の日本女性観が悪い筈がない。

また、日本人の妻について、「日本見聞記」で次のように言っている。「日本人の婦人は、スペインの女性と異なり、持参金なしで嫁ぐ。スペインにおいても、持参金制度を廃止できれば幸いである。なぜなら、持参金の額によらず、妻の選択が出来るのは、スペインでも奨励すべき習慣である。多額の持参金を持って嫁いだ婦人は、夫に対して傲慢になり、一方の夫は妻に対し一種の尊敬を表する義務を負う。裕福な婦人ほど耐えがたきものはない。」

「日本では貴族や富者は身分に相応して、50人から60人を超える妾を持つが、第一婦人とその子女は尊敬される。下賎の者は、ただ一人の女を養っている。他は、資力に応じて2人から4人の妾を囲っている者もいるが、婦人がそのことで訴訟を起こす事はない。公娼も制度化されている。」

この見解も、前号で書いたように、ルイス・ソテロ神父の説明に基づく可能性があるが、スペインにおける持参金制度を批判し、持参金制度廃止論を展開しているのには、驚かされる。また、「裕福な婦人ほど耐えがたきものはない。」などは、伯爵の苦労体験かと、勘ぐりたくなる。日本男性は「資力に応じて2人から4人の妾を囲っている者もいるが、婦人がそのことで訴訟を起こす事はない。公娼も制度化されている。」と、どこか羨ましげ、ではないか。

この「婦人がそのことで訴訟を起こす事はない」が、世に言う「大和撫子」の取るべき態度だとしたら、「大和撫子」的女性品種が絶滅の危機にあるのも、無理からぬ事であろう。一方のスペインでは、400年前から妻以外の女性と関係した夫は、妻に訴えられ、アタフタしたようである。

日墨交流400年 ―その10-に続く

著者/田中都紀代    
    
早稲田大学文学部、筑波大学修士課程(日本研究、日本語教師養成プログラム)卒業
メキシコ国立自冶大学博士課程メキシコ史修了
国立国語研究所長期専門研修修了
国際協力事業団、筑波大学修士課程日本語講師、
メキシコ国立自冶大学国際交流基金派遣日本語講師

主な著書に「日本語表現文型 中級I,II,」筑波大学、「日本語会話」国際協力事業団(JICA)、    
「997語で読める日本語」北星堂、「ラテンアメリカ 子どもと社会」新評論社、「バイリンガルになりたい、アナタへ」Artes Graficas Panorama、「China y Japón」edit.Porrúa

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Tabi Tabi TOYO[旅たび東洋]2月号(2009/2/1)発行!

「Tabi Tabi TOYO[旅たび東洋]」2月号の配布を開始しました!
TabiTabi43FEB09

◆巻頭特集は…「週末ちょっと、バジェ・デ・ブラボー!」
モナルカ蝶聖地、湖、滝など、美しい自然に癒される
のどかなひとときが味わえる、メキシコシティからの
日帰り旅行スポットを紹介します。
TabiTabi43FEB09_01

こちらのValle de Bravoへは日墨友好400周年企画
ツアー第ニ弾としてお一人様400ペソのツアーも
提供しています。催行日は2月21日と28日予定。
4名様以上で、往復送迎、モナルカ蝶聖地訪問、
遊覧船を含んだ大変オトクなツアーです。

◆メキシコシティ散策は…ソナロサ
韓国と日本食レストランマップを紹介しています。
TabiTabi43FEB09_02
TabiTabi43FEB09_03

◇グアテマラの古都アンティグアでセマナサンタ
花やおがくずで美しく彩られた華やかな
イベントレポートを紹介しています。

【CONTENTS】【連載】
■GOURMEX メキシコで出合う世界の味
第4回「コロンビア」料理
■今月の州紹介「第25回トラスカラ州」
カーニバルが特徴的な州です。
■第41回 世界遺産の旅
パナマのカリブ海沿岸の要塞群
ポルトペロとサン・ロレンソ
■第11回クルーズで行く「カリブの伝説を求めて」(執筆:田中都紀代さん)
「男以上に勇敢で、美貌の女海賊がカリブの海にいた!!」
■第27回「飛行機に乗ったドンキホーテ」(執筆:清水武さん)
私のスペイン定年留学1「熟年よ 大志を抱け!」

いつもの航空券情報からパッケージツアー情報など
お得な旅の情報、メキシコ生活情報満載で皆様にお届けしております。

★★★★★★次号3月号予告★★★★★★
●メキシコ美女に学ぶ美容術 泥温泉からコスメまで
●州紹介「第26回 キンタナ・ロー州」
●GOURMEX メキシコで出合う世界の味
第5回「ウルグアイ」料理
●世界遺産 パナマ・ダリエン国立公園
※内容は予告せず変わることもございます。ご了承くださいませ。

オススメ情報、ココを取材して!! などのご連絡をお待ちしております!!

-編集後記-------------------------------------
今月号は紙をちょっと厚くしてみました。
本当は表紙だけ厚くするつもりだったのですが、
印刷所の勘違いで全部ちょっと厚めです…。

印刷所のミスといえば、表紙に掲載していたはずの
右下の部分の文字がすぽっと抜けています。
ちょっとありえないミスですが…。
また、12ページも大幅にずれています。
表紙の背表紙にあたるデザインがずれているのも
印刷所のミスなのですが…。

また、あちこちフォントが崩れてしまっていてそれも残念。
ま、これはデザインミスです。
ちょっと悔しいのでブログでは原版を掲載しています。

とはいうものの、確か写真の美しさは以前とは
比べ物にならないくらいのできだとは思います。

何とか、さらにクオリティの高いものをお届けできるよう、
印刷所と戦い!? 内容共々精進していきたいと思います。

また、先月のトラントンゴ温泉はあちこちで
好評とのお声を頂戴しております。

おかげさまでオリジナルツアーも好評です。
冬の間はちょっと寒いのが難点ですが、
これを機会にぜひ、メキシコの温泉を楽しんで
いただければ幸いです。

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メキシコ情報&旅行誌「旅たび東洋」編集部スタッフがメキシコ周辺情報をお伝えしていきます。

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