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メキシコ情報&旅行誌「旅たび東洋」編集部スタッフがメキシコ周辺情報をお伝えしていきます。

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編集部ペット★くろこさん

なでて可愛がってやってください

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亀田和毅選手ユースチャンピオンに!

8/28(土)にメキシコのマサトランで行われた、WBCユースバンダム級タイトルマッチ。
亀田和毅選手が、王者のシュテファーヌ・ジャモエ選手に勝ちました!!

テレビのオンエア上では、引き分けで王者のドロー防衛と伝わってしまったそうなのですが、放送終了後にジャッジの集計ミスが発覚して、和毅選手が2対1の判定勝利をおさめたとのこと。
メキシコの地で、日本の選手がユースの世界チャンピオンの座を獲得するなんて、ホント嬉しい限りです。

亀田プロモーションのゼネラルマネージャーである五十嵐さんがメキシコに来られた時に、いろいろお話を聞かせていただいて、和毅選手がまだ10代という若さながらに一人でメキシコで頑張っていることに、今更ながらとても感動したのです。亀田3兄弟の身近にいる人だからこそ、五十嵐さんの亀田家に対する想いが痛いほどに伝わってきて、TabiTabi編集部でも何か応援のお手伝いができないかと、TabiTabiTOYOやブログを使って紹介してきました。そしてこの28日の大会が、和毅選手にとってとても重要な1戦であることも知っていただけに、心からおめでとうという気持ちです!!
編集部が協力できたことはほんの些細なことだったのに、五十嵐さんから早速「和毅やりました!」という連絡もいただき、日本でもメキシコでも、和毅選手の勝利を喜ぶ人たちがたくさんいるのだと実感しました。
そしてもうひとつ感動したのは、亀田家の長男である興毅選手のブログにも28日の試合のことが書かれていて、深い兄弟愛を読みとることができました。ほんと素敵な兄弟なんだなって思います。
ブログはコチラ。
今後も和選手の活躍に期待です!
ユースチャンピオン獲得おめでとうございました!!

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写真提供:亀田プロモーション

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アジアンレストラン

メキシコシティのポランコにあるショッピングモールAntara Polanco(アンタラ・ポランコ)内にあるアジアン料理のレストラン“ERAWAN SUSHI”。数か月前に初めて訪れて、とてもよかったのでブログで紹介しようしようと思ってずっと忘れていました。

このレストランは、タイ料理と日本料理がメインなのだそうなのですが、その他東南アジア系の料理も楽しめるとあって人気があります。店内のセンスがよく、レストランの中央に水のエリアがどどーんとあって、なんとも贅沢なスペースの使い方。ゆったりした雰囲気とチロチロ流れる水の音に癒されてしまいます。
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席はカウンターからテラス席、ちょっと奥のソファー席、ロマンティックなテーブル席など様々なバリエーションがあるので、どこに座ろうか迷ってしまいます。
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今回は、私の大好きなタイ料理の代表格“パッタイ”と、シンガポールでよく食べられるという“チキンライス”をオーダー。チキンライスと聞くとどうしても、ケチャップで味付けしたオムライスのごはんを想像してしまうのですが、こちらのチキンライスは、茹で鶏とその茹で汁で炊いた白米がセットになった、とてもあっさりとしたシンプルな料理。マレーシアやタイなどでも一般的によく食べられるそうです。
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モチモチとしたナンのようなパンと、カレー味のパン。お好みで甘辛いソースをつけて食べます。
普通に運ばれてきたので、サービスかと思ったのですが、お会計時に70ペソほど加算されていました。せっかく美味しく食べていたのに、最後に騙されてしまったような気分になってしまいます…。初めから頼んだものとして納得していれば気分も違ってくるのですが。
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ほら、やっぱりチキンライスはオムライスのことじゃないか!
と思わずつっこんでしまいたくなりますが、薄焼きたまごでコーティングされたパッタイです。
ボリュームも満点、美味しいです。
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そしてこちらがチキンライス。スープの左右にあるソースにつけていただきます。ごはんにも鶏肉のうまみが沁み込んでいて、なかなか美味。チキンライスは初めて食べましたが、ヘルシーなので女性好みの料理だと思いました。
勝手なイメージですが、ショッピングモールの中のレストランって、店内の雰囲気とかどこか手を抜いてたりとか、買い物ついでにお腹が空いたから寄ってみた、というイメージだったのですが、ここのレストランは十分、ごはんを楽しむために行きたいと思えるレストランでした。平日は夜遅くまで営業してるので、お酒を飲むにもよい雰囲気でオススメです。

ERAWAN SUSHI
Av. Ejército Nacional No. 843-B, Polanco, México, D.F., CP: 11520.
Tel.5281-3181 ext.103
Lun. a Mie. 13:30 - 0:00
Jue. a Sáb. 13:30 - 1:00
Dom. 13:00 - 18:00
www.antarapolanco.com/home/antara/#donde-comer


atsuko

Bazar Fusion開催

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毎回大好評のアート&デザインバザールFusionが、メキシコシティのローマ&コンデサ地区でイベント開催です。いつもはコンデサ地区かローマ地区どちらか1カ所で行われることが多いのですが、今回はなんと、2カ所にわけて開催しちゃいます。参加するアーティストたちも増えてきて、回を重ねるごとに、このイベントが大きくなっているのがよくわかります。

8/28(土)の11時から17時には、Mini Fusionという名でコンデサ地区にあるライブハウスGroove2階を借りてバザー開催予定。いつものミニバージョンですが、それでも21のデザイナーたちが出店するそう。
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住所:Citlaltepetl # 9 entre Ozuluama y Amsterdam, Condesa.D.F.

そしていつもおなじみのFusionは、9/3,4,5の3日間、ローマ地区のPlaza Río de Janeiroにて開催されます。こちらは70人ものアーティストが出店予定。どの作品も100%手作りで、全てが1点もの。洋服やブーツやかばんやアクセサリーなど、若いアーティストたちが作る独特なオシャレアイテムをGETできる機会です!時間は11時から19時まで。
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このFusionイベントが素敵だなと思うのは、みんなでアート活動を盛り上げていこう!という熱意が伝わってくるところ。もともとローマ&コンデサ地区は、そういったアーティストたちが集まる場でもあり、オシャレなカフェやショップが多いのですが、若い人たちが中心となって、この地区を盛り上げていこうよっていうイベントが実現し、それが回を重ねるごとに大きくなっていくっていうのは、とてもスバラシイことですよね。若者がアイディアを出して街ぐるみでイベントを実行するというNYの街に似た活動が増えてきてるように思います。今後にも期待です!

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www.proyectofusion.com.mx

mail: fusion@proyectofusion.com.mx

京都日墨友好親善団が来墨

2010年は、日本・メキシコ友好400周年の記念すべき年ではありますが、京都とメキシコ第2の都市グアダラハラとの、姉妹都市盟約30周年の都市でもあります。

8/23(月)から26(木)までの4日間、京都日墨友好親善団を招いての交流会や公演会が行われるそうです。入場料は無料なので、みなさまお誘い合わせのうえ、ご参加ください。
なお、23日のメキシコシティでの公演会には、入場に関してチケットが必要とのこと。チケットは日本大使館、日墨協会、メキシコ日本商工会議所、Viajes TOYOオフィスの4カ所で無料で手に入れることができるので、希望の方は弊社までご連絡ください。


日本メキシコ親善相撲大会
8/23(月)10:00~
日本メキシコ学院講堂、メキシコシティ
入場料無料

日本メキシコ学院公演
8/23(月)17:00~
日本メキシコ学院講堂、メキシコシティ
入場料無料(チケットが必要)
-プログラム-
17:00 開場
17:30 京都紹介VTR放映
18:00 挨拶
18:30 女人舞楽公演
19:20 宮下バレエ公演
20:00 十二単ショー
20:30 京小町踊り子隊公演
21:00 挨拶
21:10 終了

京都日墨友好親善団歓迎パーティ
8/24(火)12:00~
日墨協会 階上サロン メキシコシティ
お一人様250ペソ
-プログラム-
12:00 開場・挨拶・マンガ3万冊贈呈式・乾杯の音頭
12:30 懇親会 宮下和夫先生ピアノ演奏・メキシカンマリンバ演奏
15:30 閉会

日墨友好400周年特別記念公演 京都Inクエルナバカ
8/24(火)19:00~
オカンポ劇場、クエルナバカ
入場料無料
-プログラム-
18:00 開場
19:00 開演・挨拶・女人舞楽公演
20:30 公演終了

京都・グアダラハラ親善相撲交流会
8/25(水)13:00~
Complejo Panamericano de Voleibol、グアダラハラ
入場料無料

京都・グアダラハラ姉妹都市盟約30周年記念公演
8/25(水)17:00~
デゴジャード劇場、グアダラハラ
入場料無料
-プログラム-
17:00 京都紹介パネル展示会
18:00 開場
19:00 京都紹介VTR紹介
19:30 挨拶
19:45 真隅政大親善演奏公演・ハリスコ州交響楽団共演
22:00 終了

京都・グアダラハラ姉妹都市盟約30周年記念公演
8/26(木)16:00~
デゴジャード劇場、グアダラハラ
入場料無料
-プログラム-
16:00 京都紹介パネル展示会
17:00 開場
18:00 京都紹介VTR紹介
18:45 女人舞楽公演
19:30 宮下バレエ公演
20:00 十二単ショー
20:20 京小町踊り子隊公演
20:50 公演終了

メキシカン・リーグ プレーオフ最終戦結果

メキシコのプロ野球は毎年7月末にペナントが終わり、南北両リーグの前期・後期の首位2チーム+総合成績上位の2チーム(計4チーム)がプレーオフに進出。8月上旬は各リーグ内のチャンピオンを決める4チームによるトーナメント、8月中旬には南北のチャンピオン同士の決勝戦(先に3勝したほうが優勝)となる。

今年2010年度は独立200周年、革命100周年にちなんで、南部リーグは独立の英雄ミゲル・イダルゴ神父から、イダルゴ・リーグとされ、北部リーグは革命の英雄フランシスコ・I・マデロにちなんでマデロ・リーグと命名されていた。

我がスルタネスはマデロ・リーグで前期優勝していたので、後期の成績が悪くとも無条件にプレーオフ進出出来る状態だった。実際、後期は不調だった。マデロ・リーグにはマック鈴木党首を擁するチワワや後期優勝のメキシコシティの他、昨年のリーグ覇者サルティージョが居た。贔屓目に見なくとも何処が勝っても、イダルゴ・リーグの勝者には勝てそうな面子が揃っていた。


さて、昨日の結果: 


      × ペリコス・デ・プエブラ 2 vs 21 サラペーロス・デ・サルティージョ ◎


書き間違えではなく、プロ野球の両リーグ・チャンピオンを決める最終戦の結果が草野球並みの点差がつくという珍しいケースでサルティージョが圧勝。2年連続のメキシコ王者となった。地元のファンは盛り上がったに違いない。

スルタネスは北部決勝でサルティージョに敗れたが、今年はあれが実質的なファイナルだったのだと思う。



サラペーロスだけにサラペを手にして喜んでいる



今年もサラペーロスは強かった。


mc

夏の終わりにセント・レジスの「ルメードゥ・スパ」

夏の終わりにセント・レジスの「ルメードゥ・スパ」はいかがですか?

今月号の26,27ページで紹介している、メキシコシティのホテル
セント・レジスからお知らせが来ました。

今月末までの平日9~12時の利用なら、全てのマッサージや
フェイシャル、ボディのトリートメントが全て25%OFFで受けられるそうです。

夏のちょっとしたご褒美、いかがですか?

お値段とメニューはコチラから

Remède Spa


Celebra el fin del verano con Remède Spa
Descuentos para iniciar el día.
Todos los masajes, faciales y tratamientos corporales con un 25% de descuento.
Oferte valido de 9:00am – 12:00pm
Lunes a Viernes
Hasta el fin de Agosto, 2010

Remède Spa
THE ST. REGIS MEXICO CITY,
PASEO DE LA REFORMA 439, COLONIA CUAUHTÉMOC, MEXICO CITY, DF 06500, MEXICO
TELEPHONE +52.55.5228.1828 FAX +52.55.5208.3018
http://stregis.com/mexicocity

シナロア州 「カマロン養殖場見学」 

これは本誌で連載した「メキシコ大人の社会科見学」の第4回2009年9月号の原稿です。
「マサトランの沈む夕日が懐かしい」という(あきらくん)様のコメントを頂戴したので、アップすることにしました。

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マサトランは何年ぶりだろうか…。夜のメキシコシティ空港第2ターミナル75番ゲートは地方都市行き小型機の出発の為に空港内移動用のバスが頻繁に出る。雑然としていて案内も不明瞭。この一角は空港というよりバスターミナルの様だ。マサトラン行きアエロメヒコの最終便は満席だった。

木曜の就業後、インフルエンザの影響で閑散とした太平洋側のリゾート地を目指したのは他でもない「海老養殖場」見学の為である。モンテレイ時代の友人SN君の海老養殖業を営む知人の招待で、MTY中年団の夏季合宿はマサトランのリゾートに宿泊しての「海老養殖プロセス見学+海の幸を堪能する旅」と相成った。

参加者はお馴染みのSN君、NZ君の他、中年でもおっさんでもないモンテレイ在住の女子2名と私。何時も男同士で辺境ばかり旅する我々には、目的地がリゾート地、女性が参加するという2点で異例の合宿だ。仲間と合流後のホテルは格安のキッチン付オーシャンフロントのスイート(インフルエンザの影響で1泊115ドルと半値以下)を予約したが、自分の前泊用ホテルは何もしていない。私に限らず旅行会社の人間は自分の旅行に無頓着な者が多い。

空港タクシーの運転手にお任せで連れて行かれたマレコン沿いの中級ホテル、ラ・アシエンダに宿を取る。概観・設備は一流には見えないが、受付嬢の容姿だけは一流だった。オーシャンビューのバルコニーから望むマサトランの夜景は湘南134号線を思わせる。江ノ電の湘南海岸公園駅の下宿から、バイト先の2tトラックで夜毎流したサザンな日々は遠く、自分自身当時の面影も若さも消えたおっさんになってしまった哀しい現実を噛み締めながら夜食を求めてマレコン通りを歩く。マサトランでは「おつまみ」という名の優良卓上舞踊店を記憶していたが、一人で夜の社会科見学する年齢ではない。パシフィコ・ライツという軽すぎる缶ビールを2本空けて就寝。

マサトラン136SM


翌朝マサトランのタクシー、プルモニアに乗ってマサトランのセントロへ。黄色が印象的なカテドラルの前でモンテレイから陸路で現地入りした仲間たちに合流。マレコン沿いのビーチからの微風が心地よいカフェテリアで朝食を済ませ、我々を招待してくれたエスクティア氏へのお土産を購入する。ワインセラーを持つ気の利いた酒屋があるのに感心。さすがにクルーズ船が頻繁に発着する太平洋岸の老舗リゾート地である。

マサトラン158sm マサトラン095


午後マサトラン旧市街に位置する診療所のような趣のオフィスにエスクティア氏を訪ねた。いずれもセルヒオという同名の父子が海老養殖業を営んでいる。以前はフランスをメインに欧米への輸出を扱っていたそうだが、メキシコ国内の海老消費量の増加と価格帯の良さから、現在はほとんど国内向け販売にシフトしたそうだ。ちなみにエスクティア氏は長年の仏国との関係から、マサトランにおけるフランス名誉総領事を任されている。後日、邸宅に招待してくれたが、簡素なオフィスとは対象的な海の見える豪奢なお屋敷だった。

オフィスでは世界の海老市場の動向や国際価格の調査、買い付けや売り先の決定などを行っている。メキシコはブラジルのように政府の助成や市場介入がないので、養殖というある意味賭博性の高い事業における品質管理面の苦労も多いらしい。特に以前は養殖の海老は、漁で獲れる天然の海老より味が劣るという風評が根強かったが、それを払拭し、実際は品質管理の行き届いた養殖のほうが安全性が高く、天然ものと違い海の汚染や水揚げ後の衛生面のリスクも少なく、品質が保持しやすいという認識を定着させるまでに時間を要した。肝心の海老の味については、8割強の人は天然と養殖の違いを判別不可能という統計もあり、あくまで好みの問題らしい。
 
そうした一般的な話をセルヒオ父から拝聴し、海老の養殖の技術的なプロセスについてはセルヒオ息子から話を聞く。養殖は海老の稚魚(魚ではないので稚エビ)の購入から始まる。2~5ミリのプランクトン程の大きさで、父子が「金やダイヤの原石のような価値」と例える価格は、大雑把に言えば5グラムで約5ドル、5キロで5千ドル。稚エビは5~10ミリグラムの重さに成長するまで水槽内で21日~1ヶ月育てられ、この過程で3割弱は死んで、1平方メートルに60匹の割合で養殖場に移すが、良質の海老を育てる為に間引きをするので、最終的に1平方メートルで15匹程に淘汰されるそうだ。

養殖で最も注意するのは「温度調整とビールスに汚染されないこと」の2点。コセチャール(収穫)され、出荷されるアクア・ストラット(エスクティア父子の会社名)の海老は、SAGARPA(メキシコ農林水産省)の審査で4年連続100%の衛生基準認定を受ける、国内最高水準の品質と言っても過言ではないのだ。

マサトラン182 マサトラン188

我々の愚問にも気さくに答えてくれる父子は典型的な北部人に見える。20年目を迎える事業は順風満帆に映るが、農業と同様に生き物と自然が相手だけに21年目が安泰という保障は何処にもないという。動くお金が大きく、結果はシビアでリスキーな商売でもあるのだ。「未経験者も資金とノーハウがあれば出来るのか」という質問に「最低2百万ドル失う覚悟と余裕がなければ始めないほうが良い」との明快な答え。私には一生縁がなさそうな話だ…。
 
いよいよ養殖場の見学だが、マサトランから南へ約1時間。シナロア州とナヤリ州の州境に近い、エスクイナパで国道15号線を下りた海岸線である。リスクの少ない海水を必要とする養殖場は海水浴場や港から距離が置かれている為、辺鄙な場所であるほうが望ましいらしい。

マサトラン227

マサトラン285

養殖場と聞いて漠然と海岸あるいは陸に近い海上の一角を水槽状に仕切りを施した施設を想像していたのは私だけではなかったと思う。しかし、エスクティア氏の養殖場は海岸から優に200m程離れた土地に設えられた複数の大きなイケスもしくは溜池なのだった。一辺が100m以上ある四角形の池があたかも水田のように整然と並ぶ。池の数は全部で22あるという相当な規模で、周囲は南北は椰子の木が茂る林で外界と遮断され、西側には砂浜、東側は道路へ通じる平原となっている。知らない人が見ればこれらの池で何が行われているかちょっと想像出来ないのではないだろうか…。そんな場所だった。

マサトラン241 マサトラン246

氏はまず我々を管理棟に誘った。2階立ての住宅兼事務所で、大学との共同研究用のラボも併設されている。管理責任者のマテオ氏に紹介され食堂へ。なにはともあれ海老をご馳走になる。キッチンでは2人の女性が新鮮な海老を茹でている。テーブルについた我々の前には大盛りのカマロン・パラ・ペラール(剥き海老)とカマロン・アグア・チレ(半生状の海老を青唐辛子とレモン汁でしめたシナロア名物)の皿が並べられたがいずれも絶品だった。何匹の海老を食べたか数えるのが億劫になるほど堪能した。半年分を一度に食べた以上の感覚だろう。ちなみに写真の皿は一人分ではなく、これが幾つも出てくるのだ。

マサトラン256 

大満足の昼食後は施設を見て周った。トラックに載せられ海岸へ。海水の取り込みを見学。スイス製の大型ポンプで取り込む海水はマサトラン市全体の水使用量を上回る。海水はゆったりと濾されて、養殖池に通じる水路へ送られている。施設はいたってシンプルに見えるが、24時間体制の管理スタッフが必要。万一、赤潮発生時などの海水を取り込んでしまえば当然生産はゼロになってしまう為で、交代で28人のスタッフが管理にあたっている。
  
マサトラン287sm

多量の水は溜池から海へ繋がる水路によって循環しているのだが、流れる水の音は気にならないほど静かで周囲の環境に馴染んでいる。養殖場の周囲は白サギなどの野鳥が飛び交う大自然。施設の周囲をトラックで一周してもらったが、そこは広大で静かな空間だった。試しにマテオ氏が投網を投げ込むと元気で半透明な海老が揚ってきた。

マサトラン296

エスクティア氏は翌日以降も豪邸へ招待してくれたり、海産物の購入に付き合ってくれたりと、大変親切に面倒みてくださった。今回は未知の経済活動を知る社会科見学の楽しさ、マサトランの魅力、メキシコ人のホスピタリティを再認識させてくれた価値ある週末であり、夏季合宿となった。

マサトラン036 市場で見たファンキーな魚屋バイク

マサトラン086 朝から牡蠣を食う

マサトラン337sm ホテルの部屋からの夕景


セルヒオ父子、ご家族、仲間たちに感謝。



mc

亀田和毅選手の試合情報

2010年に入ってWBCの地域タイトルを既に3つも獲得した亀田和毅選手。今回は「23歳以下の世界チャンピオン」と言われているユースタイトルに挑戦します。これに勝てば、世界タイトルマッチに挑戦出来る世界ランク15位以内が保証されるのだそう。
世界初の「3兄弟世界チャンピオン」へ向けて、大きな足掛りとなる重要な一戦、来墨3年「El Mexicanito」の愛称で人気を博し、今興行のメインイベントを務める試合に注目です!!



■日程・場所

2010年8月28日[土]El "Lobo Dome", de la Universidad Autónoma de Durango, (Campus Mazatlán)
8/28(土)19時~第一試合開始 
試合会場のあるマサトランは、バハ・カリフォルニア南端のラパスをつなぐフェリーの発着地であり、太平洋岸有数のリゾート地です。メキシコシテイからのアクセスは飛行機になります。(長距離バスで約17時間)
 

■対戦詳細

WBC ユース バンタム級タイトルマッチ 
王者 シュテファーヌ・ジャモエ(ベルギー) VS 挑戦者 亀田和毅(日本)

■テレビ放送

<メキシコ> 試合当日 televisa にて22:30~メインで中継予定
<日本> TBS系深夜番組「バースデー」特集予定


チケットと一緒にさまざまな特典をご用意しております。
チケット料金など詳細は、弊社営業課(VENTAS)、または編集部まで!


また、8月15日(日)亀田和毅選手が試合のプロモーションで
11:00からtelevisaに生出演するそうです。
みんなで和毅選手を応援しましょう!

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お得で便利なメキシコシティクーポンブック

以前ご案内した200年記念に政府が
メキシコシティ用に出したクーポンブック。
前回は全て6月末まででしたが、その次に
発行されたものは、7月1日から12月31日まで有効です。

レストランやバー、クラブ、ホテルなどのほか、
博物館、レンタカーにバスまでとってもお得です。

WEBページからそれぞれダウンロードして
プリントアウトできますので、どうぞご活用ください。

http://www.mexicocity.gob.mx/cuponera2010.php

前回のご案内
http://tabitabitoyo.blog94.fc2.com/blog-entry-303.html

TabiTabiTOYO(旅たび東洋)2010年8月号発行!!

TabiTabiTOYO(旅たび東洋)2010年8月号発行!!

お知らせが大変遅くなりましたが
「Tabi Tabi TOYO[旅たび東洋]」8月号配布を開始しています。

Tabi Tabi TOYO AGO2010 NO61

◆ 巻頭特集はメキシコ州のマリナルコ
メキシコシティからは2時間ほどの山間の村で
遺跡や修道院、ブティックホテルなど週末旅行に
ピッタリの場所です。
Tabi Tabi TOYO AGO2010 NO61 P7

http://malinalco.net/
www.malinalco-magico.com
Tabi Tabi TOYO AGO2010 NO61 P8
Tabi Tabi TOYO AGO2010 NO61 P9
Tabi Tabi TOYO AGO2010 NO61 P11
Tabi Tabi TOYO AGO2010 NO61 P13
Tabi Tabi TOYO AGO2010 NO61 P14
Tabi Tabi TOYO AGO2010 NO61 P15
お勧めMAP
※ご旅行の際はここから町のMAPをダウンロードして
プリントアウトしてお持ちすると便利ですよ!
http://www.malinalco-magico.com/mapas.shtml

Tabi Tabi TOYO AGO2010 NO61 P16

◆P20 タスコ&クエルナバカツアー
ビアヘス東洋メヒカーナ主催の日本語ツアーを徹底リポート

◆P24 チアパスのホテル「カサ・メヒカーナ」
www.casamexicanachiapas.com

◆P26 St. Regis Mexico City
www.stregis.com/mexicocity
Tabi Tabi TOYO AGO2010 NO61 P26-27

◆その他の連載もお楽しみに!!
■P21 第13回 プエブロ・マヒコ タスコ
■P30 第44回 飛行機に乗ったドン・キホーテ 文/清水 武
■P35 第17回 BOXING 熱病的観戦法 文・写真/井出智広
■P39 第06回 メキシコアルキのすすめ 文・写真/小笹泉

オススメ情報、ココを取材して!! などのご連絡は
いつでもお待ちしております!!

また、こんな記事が読みたい、という要望、ご提案
本誌に関するご感想を心よりお待ちしております。
どうぞご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

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■9月号の広告最終締め切り→8/16(月)


-編集後記-------------------------------------

☆今月のご案内が遅くなりましてすみませんでした。

マリナルコはメキシコシティから約2時間で気軽に行ける
お勧めの観光スポットです。チャルマと併せてどうぞ
足を運んでみてくださいませ。

個人的にはSt.Regisのメキシコシティのホテルも
とても気に入りました。宿泊ももちろん良いと思いますが、
眺めの良い、静かな
バーやレストラン、SPAのみの利用もお勧めです。

また、スペイン語ページ(45ページ)で、MixUpなどの
DVD&CDショップで日本映画が手に入る、という
話題を掲載したのですが、『となりのトトロ』ほか、『風の谷のナウシカ』や
『天空の城ラピュタ』なども入っており、ランキングにも登場していました。
『ハウルの歩く城』と『ルパン三世 カリオストロの城』は以前から
あったのですが、いいスタジオジブリの映画が広まるようで嬉しい限りです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(編集部 志田)


この情報を載せて欲しい! ウチに取材に来て欲しい!
「TabiTabiTOYO(旅たび東洋)」をオフィスに送って欲しい! など
何でもお気軽にご連絡下さい。

遠方の方は送料のみ頂戴しておりますが、メキシコシティ内は
無料でお届けしております。

日本からの購読希望の場合
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エンバシー・スイーツ・ホテル・メキシコシティ・レフォルマ

前号でご案内したエンバシー・スイーツ・ホテル・メキシコシティ・レフォルマでの
プロモーションのご案内です。

・観光バスTURIBUSのチケットが2枚無料
・レストラン[EVITA]の食事10%OFF
・7,8月の宿泊客は併設のスターバックスで毎晩50ペソまで無料

※2晩以上のご予約が必要となります(12月3日まで)。
※1部屋139USドル~

詳細は
http://www.embassysuitesmexicocity.com/spanish/highlights-of-mexico/index.cfm?eventId=EV_20100715211536387945

お得な週末プラン(1部屋129USドル~)もお勧めです。
・レストラン[EVITA]の食事10%OFF
・7,8月の宿泊客は併設のスターバックスで毎晩50ペソまで無料

詳細は
http://www.embassysuitesmexicocity.com/spanish/highlights-of-mexico/index.cfm?eventId=EV_20100712182140196359


ホテルの取材時の写真も多数UPしましたのでご覧ください。
http://www.facebook.com/album.php?aid=30680&id=137693292913911&l=dce46852a8

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Paseo de la Reforma 69, Col.Tabacalera 06030 México, D.F.
Tel: (+52-55) 5061-3044
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Para reservar comunícate al 5061-3050
o al correo electrónico res@embassysuitesmexicocity.com

日本食レストラン『無窮 MUKYU』移転のお知らせ

日本食レストラン『無窮 MUKYU』移転のお知らせ

ポランコ&レフォルマ近くに移転中です。
オープンしたらこのブログででもお知らせします。
※開店日は来店前に電話でご確認ください。

新住所
Herodoto 53, Entre Gutenberg y Copernico Col. Nueva Anzures, Mexico D.F.
(Herodotoは一方通行で店は左側になります)
Tel:(55)5658-7790(以前と同じ番号)

地図
http://mapas.guiaroji.com.mx/mapa.php?gv_mapa=1&gv_modo=e&gv_x=10230&gv_y=15407&gv_rotacion=0&gv_escala=1&gv_desde=mdi

ESTAの申請有料化について

2010年9/8(水)より、米国税関・国境取締局(CBP)は、ビザ免除プログラム(VWP)参加国の渡航者に対しエスタ申請時の支払いを義務づける発表をしました。日本もVWP参加国です。
費用は$14。内訳は運営費$4および旅行促進法により徴収が決められた$10。VWPにて渡米の認証を得る際、エスタのシステム上で支払いが必要となります。また、登録を更新する際は無料とのこと。
詳しくは下記ページにてご確認ください。

*アメリカ大使館のホ-ムペ-ジ
http://206.130.125.51/pdfs/wwwf-cbp-j-news20100806.pdf

*トラベルビジョンのホ-ムペ-ジ
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=45799&cid=1

ナヤリ州 ③

モンテレイに戻る仲間たちとテピックのバス・ターミナルで別れる。メキシコシティへ戻る前に一人になって行きたかったところがあった。メキシコ政府観光省が2001年にプエブロ・マヒコ(観光促進プログラム)を立ち上げた当時、真っ先に登録されたのがメスカルティタンの島で、インターネットで画像検索すると、大概は空撮の写真が使われ、ラグーンに浮かぶ円っこい島が表示される。


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土地の名前の由来はナワトル語で「メスカルの土地」または「メシーカの家」と呼ばれる。アステカ(メシーカ)族が現在のメキシコシティ(当時テノチティトラン)へ旅立った伝説の地「アストラン」の起源が現在のメスカルティタンと言われている(勿論、異説もある)。スペイン人が統治し始めた1560年当時の地図では、テマスカルティタンという名称だったことがわかる。


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2009年7月にメスカルティタンを含む3つのプエブロ・マヒコが認定を抹消された(他2つはパパントラとテポストラン)。街の美観や観光整備の保全状態が悪いという理由によるものだ。トラスカラ州のプエブロ・マヒコであるウワマントラを訪れた際、ちょうど中央広場周辺の大規模な補修工事を行っており、景観の保持にお金も時間も使っていることが窺えたが、メスカルティタンのような辺境の小さな共同体には、観光収入の有無を考慮すればプエブロ・マヒコであることのメリットがあるだろうけれど、補修の財源は何処から出るのか…。観光省の充分な援助はあるのか…。同じプエブロ・マヒコに指定されているタスコやサン・ミゲルのようなメジャーな観光地とメスカルティタンなど本当に田舎の町との歴然とした格差に釈然としないものを感じながら、揺れるバスの中で漠然とプエブロ・マヒコというものを考える。


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サンティアゴ・イスクイントラはメスカルティタンへの通過点ながら、石垣に施されたアステカ伝説やナヤリ州の歴史壁画が目を引く町だ。メスカルティタンへの行き方を確認しがてら、ソカロ広場まで歩いてみる。サーカスの宣伝らしく、檻に入った動物を乗せた車がゆっくりと真昼の町を行列したり、電柱に貼られた野球の2部か3部リーグの広告など、知らない田舎町に来たことが実感出来る素朴な光景が続く。ここからメスカルティタンへは、未だ30km以上あるらしく、時間のかかる乗り合いタクシー(マイクロバス)にするか、お金のかかるタクシーにするか迷う。結局はタクシーを捕まえて交渉し、片道30kmあるところを往復で300ペソという破格の良心的価格を提示される。私からは「500ペソ出すから向こうで2時間ほど私を待ってくれ」と頼んだところ即決。田舎は安いと実感する。約40分後、タクシーは桟橋のあるラ・バタンガへ到着。ボートで15分ほどの島に渡る。
桟橋には登録を抹消されたはずのプエブロ・マヒコの看板がそのまま使用されている。


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メスカルティタンの印象だが、直径400メートルの円い島内に1000人強の人々が暮らす共同体。とても小さな田舎の村といった風情。円い島、円い村。「円い村」と言えば全く関係ないけれど、「ゴルゴ13」95巻収録の作品で、イスラエルを舞台にデューク東郷が中継射撃という離れ技をやってのけるエピソードを想い出させる。中央広場にあるサン・ペドロ教会はメキシコの何処にでもありそうな簡素な礼拝施設で、隣の薄暗いビリヤード場で昼間から男たちが玉突きに興じている。島民は誰もが知り合いなのか家々のドアは開け放たれ、町行く人は至るところで談笑し、子供は路地裏で朗らかに遊んでいる。子供たちの遊ぶ電機自動車や自転車以外に車は存在していない。小さな町の普段通りの人々の生活が展開し、観光地という気負いや虚飾とも無縁。観光客に対し特に歓迎ムードはないけれど、物価は良心的なことは間違いない。


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アステカが中央高原テノチティトラン(現メキシコシティ)に流浪の旅を始めた伝説の地「アストラン」と言われるメスカルティタンには、中央広場の一画に起源博物館(MUSEO de ORIGEN)があり、出土品や文献がささやかに展示されている。展示されているレリーフの図柄はメキシコの紋章の由来とも言われる。メキシコの紋章はご存知、ワシがウチワサボテンの上でガラガラ蛇を咥えている図だが、このレリーフは白鷺が蛇の舟に乗っているように見える図案だ。島内のベンチやゴミ箱にも使われているが、確かに似て見えなくもないが、はっきり言って別モノだ。
島の宿泊施設は小規模な12部屋のみの「RUTA AZTECA」というホテルが1軒のみ。テピックからなら日帰り圏内だし、サンブラスからもツアーで行くことも出来るので、宿泊する人は少ないのだろう。


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島を一周して食堂でビールを飲んでから桟橋へ。土地独特の追い込み漁法に使う仕掛け付近には鷺をはじめ数種の水鳥たちが餌を待ちながらまどろんでいるのを観に行く。遠くにシエラ・マードレ・オキシデンタルの山並みが連なる長閑な船旅。周囲の風景はアステカの頃から、ほとんど変化などないのかも知れない。

メスカルティタンへ来る道中で考えていたこと。観光客誘致、環境保全、認定抹消とか言う以前に選定基準自体に感じる疑問。タスコやパツクアロ等と比べるまでもない明確な素材の違いについて再考する。ここが取るに足りない場所だとか、観光地としてレベルが低いとかいう話でなく、同じ土俵に上げるべきでない素材を一括りにすることや、第三者が認定や登録抹消したりすることが無意味に感じる。自分として「プエブロ・マヒコは基準ではなく、単なる括りに過ぎない」という結論を得たに過ぎない。


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湖畔を渡る涼風はあくまで心地よく、メスカルティタンは素顔のままでいいのだと思った。



mc

ナヤリ州 ②

マタンチェンという場所で年末を過ごした。ナヤリ州サンブラスの港から約5キロ南にある長い海岸線の庶民的なビーチだ。
 
サンブラスはマタンチェンより知名度がある。メキシコの有名ロックバンド、マナに「エン・エル・ムエージェ・デ・サンブラス」という曲があるからだ。戻る当てのない男を桟橋で待ち続ける孤独な女性の唄。サンブラスに実在した老女がモデルらしい。植民地時代にはアカプルコと並んで太平洋岸の主要港として栄えた歴史の面影は、周囲を隔絶する広大なマングローブ林と時の流れに侵食されて、丘の上に佇むコンタドゥリア(経理局跡)やロサリオ聖母教会といった遺跡の中に静かに封印されている。今のサンブラスは沿道の店で牡蠣や海老を売る長閑な漁村にしか見えない。二十年前に来た時と比べ、米国人の数が増えたこと以外は、僅かな開発しかされていないのか、町の景色も海岸地方の濃密な空気や雰囲気もほとんど変っていない。殺風景な港も白昼堂々と朽ちていっているという感があって、地元の人には大変申し訳ないが、旅情的には悪くない。


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サンブラスとマタンチェンの中間にマングローブのジャングルを遊覧するボートの船着場がある。どうせならと朝一番に出かけ、最初のボートに乗ってみた。周囲に生息する野生動物が一番無防備な状態で見れるかも知れないと思ったからである。行き先は2つあり、ラ・タボラというオアシスまでの往復が一人90ペソ。我々はもう少し遠い一人120ペソのラ・パルマというワニの養殖場を含むコースを選んだ。

 
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マングローブのトンネルをくぐり水路を進んでいく。静寂の中をボートのエンジン音だけが耳に届く。時折動物が川に飛び込んだりするけれど、朝の静かな水面は空の青と、マングローブの緑を鏡のように映しこんで、幻想的な空間を造っている。翼を広げて羽根を乾かす水鳥は置物のように近づいても微動だにしない。


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フラミンゴを含む何種類もの野鳥、亀、イグアナ、ワニなど船頭が目ざとく見つけては、動物が警戒しないよう船を静かに近づけてくれるのだが、いいタイミングで撮影するのが難しい。ムービーを撮影している80君は別として、中年旅行者たちは野生動物に遭遇する度に「おー!すげー!」とか「どこ?どこ?」など、年甲斐もなく興奮するのみだ。80君は後日素晴らしいBGM入りムービーを仕上げて、マニアな一面を露呈してくれた。

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野鳥の鳴き声が降り注ぐかのような目的地ラ・パルマでは、無数のティラピアが泳ぐ透き通った川面に目を奪われ、澄んだ川底には大きな亀がゆっくり移動しているのが見える。ここは正に動物たちのホームグラウンドであって、我々闖入者に対して無警戒、無防備、無関心に淡々と彼らの日常を生きている。


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野生ワニの保護を目的としたワニ園でTシャツを購入すると子ワニを触らせてくれるというサービスがあった。というより子ワニに触りたくてTシャツを買ってしまった(他の誰一人関心なさそうだったけれど)。意外に柔らかくしなやかで面構えは愛嬌があるけれど、噛まれれば相当痛そうな獰猛な歯並びをしていた。ただ1匹だけフェリペという名前のついている6mぐらいある巨大なワニを観察する。私の中で「最も恐竜の面影が残っている動物」にサイと並んでワニが首位にランクされ、野生との出会いの連続は非日常を実感出来る大人でも充分楽しい体験となり、小旅行となった。


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この地ではメキシコでも珍しい「ワニがいます」の道路標識がある。実際にジャングルでは何匹ものワニを目撃した後だけに、「まー出てくるのもいるわなぁ」という感想である。


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船着場付近では地元のパンを売っている。バナナやパイナップルなどお馴染みのフルーツに混ざって、JAKAという果物入りのパンもある。ジャカはメヒコでは聞き慣れない名だが、ジャック・フルーツのこと。世界一大きな実をつけるというアジア原産の果物だ。市場でもジャカのシェークなどを売っている。市場には毎朝食通ったが、海老入りのタマル(玉蜀黍の粉で作るちまき風の軽食)など一風変ったもの美味しいものに出会うことが出来た。
 

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マタンチェンでは、仲間が釣ってきた新鮮な魚を浜辺のキャンプ施設で調理したり、生牡蠣やアグア・チレなど海の幸を堪能した。海やプールで泳ぐより、海辺の町の雰囲気に浸って過ごす心地良さ、デラックスで行き届いた観光地のサービスはなくとも屋台や市場を歩けば必ず楽しい発見があった。今回は行かなかったけれど冬場ならサンブラスからホエール・ウォッチングの船も出ている。田舎だけど退屈はしないのだ。

夕刻には浜辺に出て美しい太平洋の落日を待つ。背後には小さくも明るい月が風に靡く椰子の葉陰に浮かんでいる。毎日太平洋岸ならではの印象的な黄昏時を堪能した。


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1つだけ閉口したのはヘヘンという虫だ。手足や背中など至るところを刺してくる。留まられたのが一瞬だけでも数分後激しい痒みに襲われ、掻き壊すと跡に小さな瘡蓋が残り、痒みが長期間継続するという蚊より小さいくせに非常に厄介な毒虫なのだ。

キューバのアンコン・ビーチ以来のヘヘン攻撃に、なす術もなく20箇所ほどやられてしまった。メキシコシティへ戻ってもしばらくの間は、ヘヘンの痒みに苛まれながら過ごしていたが、何時の間にか消えていった。仲間とのナヤリ州の気侭な旅の記憶はヘヘン以上に継続し、今でも私を次の旅行に駆り立て、なかなか消えない。



mc

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